英文を読むときに、「あれ、この動詞の意味わからないな」となったとしても、なんと文型さえ理解できれば、意味が理解できる英文を読むときに、「あれ、この動詞の意味わからないな」となったとしても、なんと文型さえ理解できれば、意味が理解できる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

英語の試験には、リーディング・ライティング・リスニングという問題形式があります。それぞれに対策をしていては、とうてい間に合わない時もあるでしょう。今回は、問題形式に共通する勉強法を抜粋して紹介します。
※本稿は、東大カルペ・ディエム『東大生が書いた英語試験の攻略本』(大和書房)の一部を抜粋・編集したものです。

>>第1回から読む

すべての問題形式に共通する勉強法

 今回は、「英語試験の勉強法のコツ」について具体的にご紹介していきたいと思います。

 リーディング・ライティング・リスニングという英語試験の中心となる問題形式について解説していきますが、その前に、みなさんには、英語についての根本的な理解をしてもらわなければなりません。

 英語という言語を根本的に理解することで、英語の勉強効率が飛躍的にアップするのです。

 多くの人が英語という言語を、日本語と同じように解釈して失敗しています。英語を日本語のように解釈してしまって、読み間違えてしまうのです。

 最近では、日本でも幼いころから英語学習を始めることが多く、身近な言語ではありますが、実際には全く異なる体系の言語です。その違いについて全く理解していない状態では、どんな英語の勉強をしても無意味になってしまうのです。

英語と日本語の違いを理解せよ

 そもそも日本語は、他の言語にはない、とある品詞があります。それは「助詞」です。「は、が、の、に、を」というような、「助詞」がある言語って、実は珍しいのです(他言語でも似た機能をもつものはあります)。

 例えば、「彼はリンゴを食べた」という文章を見てみましょう。日本語の場合、単語の順番を入れ替えたとしても意味は伝わります。「リンゴを彼は食べた」でも、「彼は食べた。リンゴを」としても、意味が通りますよね。なぜこのように順番を入れ替えても平気で意味が伝わるのかというと、日本語には助詞があるからです。

 文法用語的に説明すると、「彼はリンゴを食べた」の「~は」は、主語を補助する副助詞ですね。「~を」は直接目的語を示す格助詞です。

 つまり「~は」があるので、どこにあっても「彼は」が主語だとわかり、「~を」があるので「リンゴを」が目的語だということがわかるのです。このように、助詞のおかげで日本語は順番を自由に入れ替えることができるんですよね。