再生可能エネルギーは急成長している。問題は、電力需要の大幅な伸びに追いつかないことだ。米国では、エネルギーを大量消費する人工知能(AI)が新たな原動力となっている。電気自動車(EV)やヒートポンプなど化石燃料の使用を減らす目的で設計された機器による電力需要がすでに増加傾向にあった。発展途上地域では、産業化に加え、照明やエアコンなどの基本設備がこうした需要増をけん引している。つまり最悪の二酸化炭素(CO2)排出源である石炭のような化石燃料の使用が増えるということだ。「再生可能エネルギーをとことんまで増やし続けても、まだ足りないのが現実だ」。インド再エネ発電大手リニューのスマント・シンハ最高経営責任者(CEO)はこう述べた。