米ハイテク大手は今年、多額の投資を行っており、業界最大手アマゾン・ドット・コムがその輪に加わらないことはないだろう。過去の経験からそれをよく分かっている同社の投資家も背中を押している。このセクターで売上高トップのアマゾンが4月30日に発表した1-3月期(第1四半期)決算は好調だった。売上高の伸びはほぼ全てのセグメントで市場予想を上回った。営業利益は前年同期比3倍超の153億ドルと過去最高を更新し、市場予想を36%上回った。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのデータによると、アマゾンの営業利益率は同社史上初めて10%を超えた。アマゾンの4-6月期(第2四半期)の増収率と増益率の見通しは市場予想をやや下回ったが、投資家は動じなかった。保守的な見通しを示すことで知られる同社では、これは見慣れた光景となっている。同社の営業利益見通しは過去12四半期のうち9四半期で市場予想を下回っているからだ(ファクトセット調べ)。より注目度が高いのは設備投資の見通しで、アマゾンは30日、今年の設備投資と設備ファイナンスリースの合計額が、昨年の約490億ドルから「大幅に」増加すると述べた。
アマゾン、AI競争で新たな「燃料」獲得
設備投資は「大幅に」増加も、その痛みは過去最高の営業利益率が和らげる見通し
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