では、「CBDオイル」は不眠症に効果的な治療法となるうるのか、それとも覚醒しさせてしまうでしょうか?
イギリス最大のサプリメント企業「ヘルスパン」のメディカルディレクターであるサラ・ブリュワー博士に、CBDオイルをナチュラルな睡眠薬として使用することについてお話をうかがいました
何が不眠症の原因となるのか?
イギリスでは、不眠症は何百万人もの人々に影響を及ぼしていて、ストレスや不安、抑うつなどが原因となっているケースがほとんどのよう。「心配事に関連する睡眠の問題は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響でステイホーム期間中に増加しており、英国人の半数以上の人が普段の生活よりも睡眠障害を経験した」、と答えています。
「CBDオイル」は睡眠改善に効果があるのか?
この話題については、さらなる科学的根拠が必要とされていますが、先行研究では、CBDオイルが体内の内在性カンナビノイドと相互作用することから、不眠症に苦しむ方にとっては効果的な自然療法である可能性が示唆されています。
「カンナビジオール(CBD)は不眠症の治療薬として人気があり、レム睡眠を促進し、日中の過度な眠気を軽減します。CBDは、パーキンソン病などの神経疾患を持つ人々の睡眠障害に特に有用であることが証明されています」と、ブリュワー博士は述べています。
さらに、「先行研究の結果によると、カンナビジオール(CBD)は不眠症治療に有効的な可能性があり、レム睡眠行動障害にも効果がある可能性もあります」と付け加えています。
睡眠用のCBDオイルの効果とは?
大麻というと、その作用によって「リラックスすることで眠くなるのでは」というイメージがあるかもしれません。ですが、睡眠障害の治療にCBDオイルを使用することは、単に眠気を感じるようになるだけではなく、少し複雑なものということ。
皮肉なことに、「CBDオイル」ということで警戒してしまう人も多いかもしれません。ですがここで、改めて睡眠障害治療としてはどのような効果があるのか確認してみましょう。
「不安神経症によって睡眠障害が引き起こされている方にとっては、特に有効です」と、ブリュワー博士は言います。さらに、「不安神経症や睡眠不足に悩んでいる72人の成人を対象とした最近の研究では、その人たちの不安指数は最初の1カ月間で79.2%低下し、研究期間中も継続して減少したままだったことも明らかになっています。睡眠指数も最初の1カ月間で66.7%改善し、その耐性も問題ありませんでした」、と説明しています。
不眠症に関連する別の大きな要因の一つはストレスですが、CBDオイルはストレス反応を改善し、その結果、リラックス効果が得られることも研究で明らかになっています。 「ちなみに私は、夜にCBDオイルを使用するようになってから、眠りが本当に深くなり、同時にリラックスした気分になっています」とも、ブリュワー博士は言っています。