【大喜利脳になろう】「面白い人」になるためのたった1つの考え方とは?
そう語るのは、これまでX(旧Twitter)上で8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題し、累計で200万以上の回答を見てきた「坊主」氏だ。いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

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面白い人の考え方とは?

 大喜利脳で生きるためには、日頃からのネタの「ストック」が欠かせません

 日常的に大喜利に取り組むことによって、「素材」を脳内の「手前」に置いておく
 だから、パッと面白いことが言えるわけです。

 ネタになる「素材」は、3つのアプローチに分けることができます。

①「怒 り」
②「悲しみ」
③「リラックス」

 です。日頃の素材集めは、この3つの感情に沿っておこないましょう。

「怒り」を思い出す

 怒りでイラッとした瞬間って、誰にでもあると思うんですよね。
 そのときは、「擬人化」「うすうす」「業界ネタ」のネタになるチャンスです。

 さあ、服屋の店員さんが、
「それ、私も持ってるんです~」
 と言ってきたことを思い出してください。

「わざわざご報告ありがとうございます」

 と、「失礼な人モード」が発動しますよね。

 インスタグラムを開くと、インフルエンサーたちの生活が見えてきます。
「こんなにブランド物持ってるけど、何で稼いでるの?」
「顔、変わりすぎじゃね?」

 この調子で怒りを思い出しましょう。
 もしくは、同僚と飲みに行ったとき、どんな会話をしましたか。

「上司からの『私にできたんだから、あなたもできるはず!』って言葉がウザかったんだよね~」
「論点すり替えすぎだよね~」

 こんな会話も、冷静にまとめれば共感の嵐になります。
 そうやって「怒り」の感情を「素材」としてストックしておきましょう

「悲しみ」を思い起こす

 どんなに平気な顔をしていても、どんな人にも悲しかった出来事はあるでしょう。
 それを掘り起こし、気持ちの整理ができると、「自虐」「苦手」「あるある」に変えられます。

 自分と向き合って、自己理解しましょう。

「相手の目を見て話すことができないんです。
 だから、鼻先とか口元とか眉間とかを見て会話しているんですよね~」

 ということを、リアルに正直に吐き出してみるのです。

 また、実家に帰ったら、ぜひ卒業アルバムを開いてください。「悲しいことがあると、開く皮の表紙」と言いますよね。

「あの子、授業参観の作文発表会で、私の悪口言ってたな……」

 そんな悲しいエピソードが蘇るかもしれません。
 というように、「悲しみ」の感情整理をしつつ、「素材」としてストックするのです

「リラックス」して取り組もう

 最後はリラックスです。
 待つ姿勢も求められます。

「口グセ」「伝聞」「妄想」というテクニックは、ある瞬間に出会ったり、まとまった時間にぼーっとすることが大事なんですよね。

 海外旅行から帰ってきたら、時差ボケで、

「時差・ステッグマイヤー」

 とぼやいているかもしれません。
 それに特に意味はありません。こんなものは勢いです。

 テレビをつけたら、

「織田信長って、こんなにも人を殺しているのか~」

 という話を耳にすることもあるでしょう。

 M-1グランプリをぼーっと見ていて、

「自分が優勝したらどうしよう」
「楽屋で上戸彩に告白されたらどうしよう」

 と考えることもあるかもしれません。
 頭の中で、なんでもやっちゃってください。
 その妄想を止めないようにしてください。リラックスして考えたこと、すべてをネタとして「ストック」するのです

 やはり、人間の感情は素晴らしい。
「実体験」ほど面白いものはないということですね。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

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日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。