拡大画像表示
低コストのインデックス型投資信託の積立で「つみたて投資枠」を設定した人は多いでしょう。一方の「成長投資枠」は投資信託だけでなく日本株や米国株、ETFなども売買できるのが特長です。成長投資枠ではちょっと面白いことをやってみたい! という人もいるのでは? ザイの新NISA本の決定版『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』の第5章では「勝ち組投資家10人の戦略」を紹介。その中から、増配株で資産を築いた立川一さんの、初心者にこそオススメの「成長投資枠」の使い方を紹介します。
初心者にこそ新NISAで資産を築いてほしい
日本株で2億円以上の資産を築いた立川さん。立川さん自身は、日本株偏重という弱点を新NISAで補いたいと考え、海外ETFや投資信託中心の投資を考えています。しかし、ここでは、自分の経験を基に初心者にオススメの戦略を教えてくれました。
その戦略とは「成長投資枠で増配株を年々少しずつ買い足していく」というもの。
「増配を続けている会社は、業績好調で株主還元に積極的な会社が多く安心感があります。保有しているだけで配当が年々アップしていくので、オススメです。しかも株価も上がる傾向があり2度おいしい」
いろいろな業種に分散してリスクを抑える
たとえば、成長投資枠の1200万円を30年で使い切るとして、年40万円投資するとしましょう。表組は、1年に40万円ずつ、配当利回り3%、年8%ずつ増配する株に投資を続けた場合の、受取配当額。年8%の増配ということは、年5円の配当が5.4円になるということで、決して無理な増配ではありません。
「30年で受取配当金が累計で約1250万円に。この間に投資した金額に相当する配当金を受取れるのです。30年後には、年間の受取配当金も124万円超になっているので、老後の家計の十分な足しになります」
株主還元に積極的な会社は増える傾向があります。注意点としては、1銘柄に集中投資しないこと。
「長期保有が前提なので、いろいろな業種、会社を保有してリスクを分散しましょう。30年で40~50銘柄に分散するイメージです。途中で業績が悪化して減配が続くなど不安になったら損切りも大事です」
これは立川さんが資産を築いた方法です。税金ゼロで実行できる新NISAならメリットは大きいでしょう。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。