精鋭のみ徴兵、スウェーデンの新兵採用法軍事演習中の兵士(スウェーデン・レービングヘッド) Asa Sjostrom for The Wall Street Journal

【レービングヘッド(スウェーデン)】スカンジナビアの森の奥深くで、エリン・フォシュベリさんは顔を草の上に押し付けられていた。腕は背中で兵士2人に押さえられている。拘束訓練が行われていた。

 19歳のフォシュベリさんは、極めて競争率の高い徴兵プロセスで選抜され、スウェーデン軍に入隊したばかりの新人兵士の一人だ。

 徴兵対象者から兵役に選抜されるのは10%未満だ。選抜されることは「名誉なことだ」とフォシュベリさんは話した。今回の訓練で、フォシュベリさんは新たに配属された連隊で、武器庫に侵入した敵の役を務めた。スウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)加盟国として初めて参加する国際任務の一環として、同連隊は今年、ラトビアに兵士を派遣する。