夫婦の「家計の管理法」黄金3パターンは?便利ツールをプロに聞いてみたPhoto:diamond(近影は著者提供)

結婚、新居、出産、子育てなどライフステージに変化が出やすい20〜30代。「家計管理」の方法に悩む方が増えています。今回はお金管理の考え方や具体的な便利ツールまで、「夫婦のための家計管理術」を一挙にお伝えします。(お金の専門家 横川 楓)

夫婦のお金管理方法は
3種類に分かれる

 結婚のタイミングで、やはり気になるのがお金のこと。新居の費用、結婚式の費用、妊娠出産に関する費用、子育てに関する費用、老後に関する費用…など、二人で考えていかなければならないお金のことはたくさんあります。

 最近は共働きで家計を二人で支えているという人が大多数ですよね。お互い働いていて別々に収入があるとき、家庭のお金はどうやりくりしていくのがいいのでしょうか。

 夫婦のお金の管理のパターンとしては、大きくわけて3つ。(1)一元管理、(2)一部を一緒に管理、(3)全て個人で別々に管理の3パターンがあげられます。

 まずは一つ目。「一元管理」のパターンは、夫婦どちらかが両方の資産を管理する方法です。それぞれが日常で使うお金はそれぞれいくらかどうか決めて毎月分配するなど、どちらかというと“お小遣い制”に近いイメージの場合もあります。

 お互いがどのくらいの収入があり、どのくらい出費があるのかをクリアにして一元管理するので二人の資産の全貌を管理しやすく、お金も貯めていきやすいのがメリットです。

 その半面、それぞれ自由にお金が使いたいときや日頃分配されている金額より足りなかった場合などに、相手に毎回相談が必要だったり、自由度が低いのが難点。