次に、「一部を一緒に管理」する方法。基本的に稼いだお金はそれぞれで管理をし、たとえば生活費用の口座、貯金用の口座などを用意して、毎月それぞれ決まった金額を口座にいれるようにするなど、一部の資産を共同で管理するイメージです。

 基本的に自分で稼いだお金は自分の自由に使えるので、お互いのプライベートは尊重しつつ貯金ができるのがメリットです。ただ、毎月いくら貯めていくかなど事前のルール決めがとても大切になってきます。

 最後に「全て個人で別々に管理」のパターン。お互いの資産はお互いで別々に持ち、何か二人の費用として必要なお金があるタイミングでそれぞれねん出していくようなイメージです。

 それぞれの資産はそれぞれで使えるし、貯金用の口座にお金を移す手間もないし自由度は高いですが、家計のお金として必要な時に必要な額をきちんと出していけるように、自分自身の資産をしっかり管理していく必要があります。

 ざっくりと3つにわけましたが、いろいろアレンジ方法はあり、夫婦どちらかの収入を生活費用、もう一人の収入は貯蓄用とする方法や、一元管理をするにしてもおこづかい制にするのは片方だけといったような方法もあります。

 実際に私が多くの方のマネー相談を受けている中では、(2)のパターンが多いように思います。

 夫婦両方ともが全く同じ収入という場合の方が少ないでしょうし、ある程度はそれぞれの自由を尊重しつつ、しっかり家計としての資産形成をしていきたいと考えると、家計としての口座を準備してそこに二人でお金をいれていくという方法が合っている方が多いのかもしれません。