■身体を動かすガソリン!糖質(炭水化物)
 糖質はエネルギー源、車で言うとガソリンです。これがないと身体は動きません。糖質(複合炭水化物)は、果物・野菜・穀物類に含まれます。できるだけ精製されていない(茶色系の)ものを選びましょう。白米・白砂糖・小麦粉などは精製される過程で、ミネラル・ビタミン・食物繊維が失われてしまっているからです。

■脂肪を置き換えて、ストレスのない食生活に!
 運動時に糖質が不足すると、脂質を分解してエネルギー源とします。また、ビタミンの吸収に脂肪は欠かせません。体脂肪という形で内臓の保護もしています。脂質も大事な栄養素ですが、脂質はタンパク質や炭水化物に比べてカロリーが約2倍もあります。摂り方によっては、健康にも体重にも悪影響を及ぼす可能性が大きくなるので注意が必要です。

 脂肪には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類の脂肪酸が含まれ、特に気をつけたいのは飽和脂肪酸(肉の脂身、ソーセージなどの加工製品、チーズ、バター、生クリームやアイスクリーム、マーガリンなどに多く含まれる)を摂りすぎることです。

 ただし、「身体に悪い」脂肪はごく一部で、不飽和脂肪酸は身体に良い脂肪です。おすすめはアボカド。不飽和脂肪酸を多く含む「森のバター」と呼ばれるスーパー食材です。食物繊維を多く含んでいるおかげで、消化に時間がかかり腹持ちも良く、ダイエットにもおすすめです。アボカドの他、ナッツやシード類、魚にも不飽和脂肪酸が多く含まれます。

 良い脂肪と良くない脂肪がわかれば、後は置き換えるだけでOK。

 トーストに塗っていたバターは、バージンオリーブオイルに変える、スナックをポテトチップスからナッツに変える、ラテのミルクをカロリーの低いアーモンドミルクに変えるなど。ちょっとした置き換え習慣さえ身に付ければ、好きなものを我慢するストレスもなくなります。そして、食べることももっと楽しくなるはずです!

■身体を整えるビタミン・ミネラル
 ビタミンとミネラルはタンパク質や糖質をエネルギーに変える代謝を補助し、疲労回復に欠かせない栄養素です。免疫力を高め、鉄分やカルシウムの吸収を助けます。ミネラルは、骨などの構成部分になり、身体の調子を整えます。

 ミネラルの1つである鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血に陥ります。ランニングをしながら何度も足を地面に蹴り続けると、溶血性貧血(スポーツ貧血)になりやすいので、鉄分は日常から意識して摂りたい成分です。