有酸素運動において、これまで関節への負荷による悪影響を懸念し、実施を控えていた人も少なくないはずです。ですが中には、これまで膝(ひざ)や腰の故障や関節炎、その他の慢性的な痛みなど「経験したことがない」という体質の人もいるはず。そんな人であれば、もしかしたらまだその不安すら覚えたことがないかもしれません。ですが、そんな人でも密かにストレスはたまっていることは否めません。
そんなわけで長期的な健康とトレーニングとの関連性を配慮し、「公道や公園などアスファルトで舗装されている路面でのランニングの場合、身体(関節)に受ける衝撃には注意を怠らないように」と、警鐘を鳴らすストレングス&コンディショニング(基礎体力向上を目的とするトレーニング)の専門家も少なくありません。
そこでおすすめするのが、関節への負担が少ない“低負荷の有酸素運動”です。関節に対してより安全で、さらに運動効果も望める代替手段となる可能性も大いにあります。つまりこれは、健康体な人でも、すでに関節炎などで苦しんでいる人でも…誰もが試してみる価値のあるトレーニングと言えるでしょう。
そこで今回は、「低負荷の有酸素運動」がいかに筋力トレーニングを向上させるのか?について、そして心肺機能のみならず健康面全般、さらには高揚感をもいかに向上させるか、その可能性を具体的に紹介していきましょう。