走っているのにやせない！それは「食べ方」が間違っているから

やせるために走っている――。そんなあなたに重視してほしいのが、健康的な食生活だ。理想的な身体は理想的な食事によって得られるという。もしも、走っているのにやせないと悩んでいるならば、食材選びや食べ方が間違っているせいかもしれない。※本稿は、倉島万由子著『楽しいから続く、続くから効果が出る　くせになるランニング』（日本実業出版社）の一部を抜粋・編集したものです。

走るには健康的な食事が重要
食べた物を書き出してみよう

　楽しく健康的にランニング生活を送り、ランニングの効能を存分に実感するために、食生活を整えることは重要です。ここでは、食事の整え方について一緒に考えていきましょう。

　昨日、何をどのくらい食べ、飲みましたか？

　思い出してみて、できれば書き出してみてください。

　そして、1週間続けて書き出してみましょう。朝昼晩の3食は、書き出さなくても覚えているかもしれませんが、間食や飲み物は忘れがちです。口にした物すべてを量も含めて書き出します。書き出すことで、自分が何をどれくらい食べているかを把握し、これからの食事に意識を向けやすくなります。

　デスクワークをしていると、コーヒーばかり飲んでいることもあります。利尿作用があり、糖質が高い飲み物は水分補給には適していないので注意が必要です。

　疲労を感じる日や朝の目覚めが悪い日は、食べた物を書いたメモを振り返ってみます。「調子が悪い日の前日に食べた食事は何か？」「それを食べて調子が悪くなったのは、たまたまなのか？」「それとも食事が合っていないのか？」と、自分で分析します。

　また、「良質なタンパク質・脂質・糖質を摂っているか？」「栄養バランスは取れているか？」などの複合的な事柄も、読み取れるでしょう。

　食べる物を気の向くままに決めてしまうと、同じ食材を繰り返し食べて栄養が偏ったり、パンやパスタといった、精製された糖質だけでできた食材ばかり摂っていたりするものです。

　この機会に、日常の食事もぜひ見直してください。

タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、
ミネラルをバランス良く摂ろう

　ランニングで気持ちよく走るためにも、日々の生活を健康的にすごすためにも必要なのが、タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラルをバランス良く摂ることです。

■身体を修復してくれるタンパク質
　筋肉や内臓など、身体をつくる主成分がタンパク質です。肉類・魚介類・卵類・大豆などに含まれます。また、体内細胞の成長・修復をするので、スポーツを継続するためにも不可欠です。タンパク質は20種類のアミノ酸からできていて、そのうち11種類（非必須アミノ酸）は体内で合成されますが、他9種類（必須アミノ酸）は体内でつくることができず、食べ物から摂取しなければなりません。