料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜は、栄養もたっぷり
健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、オクラ。
6~9月の暑くなる時期に旬を迎えます。
和のものというイメージもありますが、実際はアフリカ北東部原産。なんと紀元前の古代エジプトの時代から栽培されていたそうです。ちなみに日本への伝来はアメリカからで、呼び名も英語の「Okra」からきているのだとか。
夏を代表するスタミナ野菜で、β-カロテン、ビタミンB群、C、Eが豊富。独特の粘りのもとは水溶性の食物繊維であるペクチンで、胃の粘膜を保護して消化吸収を助ける働きがあり、整腸作用が期待できます。さらに、血糖値の急激な上昇を抑え、糖尿病予防に役立つともいわれています。
生でよし、煮込んでよし、焼いてよしと、栄養面だけでなくどんな料理とも合わせやすいオクラのおいしい食べ方を生産者さんに聞いたところ、
オクラのおいしさを存分に味わうなら、
「まるごとゆがいて、マヨネーズとポン酢が最高!」
とのことでした。
シンプルにゆでて、がぶっと食べるだけですから、本当に簡単!
ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができます。ぜひ試してみてくださいね。
手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「こんなに味が変わるんだ!」という体験をしてみてくださいね。