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※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】他人に依存する人がハマる落とし穴・ワースト1Photo: Adobe Stock

他人に依存しない方法

今日は、他人に依存しない方法についてお話したいと思います。

誰かに依存するときは、たいていの場合、その人のことをパーフェクトだと思い込んでいるものです。

そんな人も一般論としては、「人間は完璧じゃない」ということを頭では理解しています。

しかし、実際に依存している人の心理状態をみると、依存した相手のことを完璧だと思い込んでいるのです。

他人を頼り切る心理

そうでなければ、おんぶに抱っこするかのように、他人を頼り切ろうとはしないでしょう。

だから、他人に依存しやすい人は、無意識に相手を完璧だと思い込んでしまいがちなのです。

他人に依存するという境地に陥ったときは、頭のネジが1本、2本どこかへ飛んでしまって、理性を失っているともいえます。

良いところ悪いところを認識

ですから、まずは「人は完璧じゃない」ということを、常に冷静に頭の中に置いておく必要があります。

そのうえで、他人の良いところ悪いところをきちんと認識しようとする姿勢を持つことも大事です。

そうすれば、おのずと100点満点の人はいないと気づけるはずです。

すべてを任せきりにしない

誰しも良いところも悪いところもあって、完璧じゃありません。この当たり前のことを忘れないように、自分に言い聞かせておくことが大切です。

もちろん、人に頼みごとをするのは問題ありません。ただし、相手に任せきりにするのではなく、自分も役割を担う冷静な判断が必要です。

いずれにしても、人は完璧ではないことを常に認識しておけば、依存せずに付き合えるはず。相手が完璧ではないということを自覚し続けることが肝心なのです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。