米株式市場の強気派が今年に入り、株高は「マグニフィセント・セブン」銘柄以外にも波及しており、裾野の広がりは息の長い上昇相場の兆候だとして一様に興奮していたことを覚えているだろうか。あまり当てにならない見方といえる。米主要株価指数は今月、過去最高値を更新した。S&P500種指数構成銘柄の時価総額増加分のうち、巨大テクノロジー4社だけでその他の銘柄の合計を上回った。一時は4強以外の銘柄の伸びも目立ったが、再び失速したようだ。エヌビディア、マイクロソフト、アップル、アルファベットの時価総額は5月に合計で1兆4000億ドル(約220兆円)超増加し、残りの値上がり銘柄296社の合計を上回った。半導体大手エヌビディア1社だけで増加の約半分を占めた。
米株高支えるAIへの期待、思い込みでは?
エヌビディア、マイクロソフト、アップル、アルファベットの時価総額は5月に計1兆4000億ドル超増加
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