このところ体を動かす機会がメッキリ減ってしまった……気がつけば、肩はゴリゴリ背中はバキバキ股関節はコチコチに。そこで参考にしたいのが『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)、『金スマ』(TBS系)、『体が硬い人のための柔軟講座』(NHK)などで話題のフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏の著書『いつでも、どこでも、1回20秒で硬い体が超ラクになる! スキマ★ストレッチ(ダイヤモンド社)だ。
本書は、ちょっとした「スキマ時間」で、いつでも、どこでもできる“気持ちい~いストレッチ法”を、マンガでわかりやすく指南。「これならできそう」「続けられそう」と思えて、何歳からでも体がやわらかくなる秘訣を明かした1冊だ。本稿では、本書より一部を抜粋・編集し、運動指導のトッププロが教える医学的にも正しいストレッチで、「体が硬い」を解消して、柔軟性をとり戻す方法を紹介する。
監修:田畑クリニック院長 田畑尚吾 医師

【日本屈指のフィジカルトレーナーが教える】9割の人が勘違い!?「運動前の正しいストレッチ」Photo: Adobe Stock

動的ストレッチと
静的ストレッチ

ストレッチは大きく「動的ストレッチ」「静的ストレッチ」に分けることができます。

動的ストレッチとは、関節を大きく動かすストレッチのこと。関節を繰り返し動かし、筋肉の伸張と収縮を促します。

これによって血行をよくして、筋肉の温度を上げることで関節の可動範囲を一時的に広げます。

反動をつけずに行う
静的ストレッチ

スポーツの準備運動として行うのは、この動的ストレッチ。サッカーの練習前に行う「ブラジル体操」などが代表的です。

一方、静的ストレッチは反動をつけずに行うもので、筋肉を伸ばす効果があります。

拙著『スキマ★ストレッチ』で紹介しているのも静的ストレッチで、運動習慣があまりない人、体力がない人でも取り組みやすいという特徴があります。

9割の人が勘違い!?
運動前の正しいストレッチ

動的ストレッチをすると筋肉の温度(筋温)が上がりやすく、静的ストレッチは比較的上がりにくいという違いがあります。

よくスポーツをする前に手足を伸ばして静的ストレッチをしている人を見ますが、これはウォーミングアップの手段としては間違いです。

正しいウォーミングアップとは?

拙著『スキマ★ストレッチ』に掲載しているマンガでも、登場人物は運動前に静的ストレッチをしていません。

運動前のウォーミングアップには、動的ストレッチや軽いジョギングなどの有酸素運動が効果的です

※本稿は、『いつでも、どこでも、1回20秒で硬い体が超ラクになる! スキマ★ストレッチより一部を抜粋・編集