社員紹介の力を活用して
マッチング度の高い採用を実現

「リファラル採用」と呼ばれる採用方法があります。「リファラル採用」とは、いわゆる社員からの紹介採用のことです。

 今、採用マッチング度の高い有効な採用手段と注目されています。

 では、なぜこのリファラル採用が強いのでしょうか。

 1つには、「御社で活躍されている社員の方は、どんな人材が向いているかを知っている」ことにあります。

 社員にとっても一緒に働く仲間となるわけですから、向いていない人をわざわざ紹介はしません。紹介が発生した段階で、ある程度、現場目線で「会社に向いている人」を選別できているようなものです。そのため、採用率も高い傾向にあります。

 また、社員からの紹介であれば、面接当日にドタキャンや選考中に音信不通になることも少ないといえます。

 もう1つ、優秀な社員の周りには、同じように優秀なタイプの求職者がいる可能性が高いからです。「類は友を呼ぶ」ならぬ、「類は応募者を呼ぶ」のです。

 そういう意味で、社員の方々は会社のことを最も理解する、「究極のリクルーター」といっても過言ではありません。

 もちろん、大前提として「社員が知人や家族を紹介したくなる会社」でなければなりません。日頃から社員たちから愛される会社で、そのご家族や友人たちからも評判のよい会社でなければ、リファラル採用は実現しません。

 リファラル採用の導入にあたっては、社員からの意見も取り入れ、社内体制の見直しや環境改善も行なっていくようにしましょう

倍速で結果を出す
リファラル採用カード

 また、いくら優秀な社員たちでも、採用の広報活動のプロではありません。「いい人を紹介してよ」とお願いするだけではなかなかうまくいかないでしょう。

「この会社の将来のために知人や家族を紹介したい」という想いをサポートするツールを併せてつくることもおすすめします。

 それが、次のような「リファラル紹介カード」です。

図表:リファラル紹介カード同書より転載 拡大画像表示

 いつでも財布や名刺入れに忍ばせられるように、名刺サイズで作成しています。

 表には企業名やロゴ、キャッチコピーが入り、裏面には電話番号などの連絡先のほか、リクルートサイトにつながる二次元バーコードも配置しています。