1位は大ヒット調味料を販売する
アウトドア用品ショップ

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2023最新版【平均年齢30代・従業員100人未満】」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。対象期間は2022年5月期~23年4月期。

 高齢化が進む日本で、社員の平均年齢が30代ということは、かなり“社内の雰囲気が若い会社”と思っていただいていいはずだ。また、この「年収ランキング」シリーズの記事では、通常、従業員数が少ない企業は除外している。今回のランキングは100人未満の企業に絞っているので、これまでの記事では紹介できていない企業が多数登場する。

 早速、ランキングを確認していこう。

「年収が低い会社ランキング2023最新版【平均年齢30代・従業員100人未満】」で1位になったのは、和歌山県のミモナ。平均年収は306.5万円、従業員数は35人。

 ミモナはアウトドア用品を扱う小売業で、和歌山県内に「Orange(オレンジ)」というアウトドアショップを展開している。社名を知らなくても、看板商品は「アウトドアスパイスほりにし」と聞けばご存じの方も多いのではないだろうか。

 アウトドアスパイスほりにしは、19年に発売して累計出荷本数652万本と大ヒット(2024年5月現在)。キャンプやバーベキューはもちろん、肉でも魚でも普段の料理に何にでも合うオールマイティーな調味料として人気を博している。スパイスの人気を追い風に、ミモナは23年1月に東京プロマーケットに上場した。