3位はフジテレビの持ち株会社
5位は社名変更した医薬品ベンチャー

 2位は神奈川県に本社を置くマクニカホールディングス(HD)で、平均年収は1719.5万円。半導体やIC(集積回路)など電子部品の専門商社で、半導体需要の活況が追い風となり業績は絶好調だ。単体従業員数は30人だが、連結従業員数は4203人に上る。

 今回の年収ランキングは従業員数100人未満の上場企業に対象を絞っているため、持ち株会社が上位に入りやすい傾向がある。持ち株会社の傘下には多くの連結子会社などがあり、それら企業の平均年収とは異なることを留意してほしい。

 3位は、フジサンケイグループの持ち株会社、フジ・メディア・ホールディングスで、平均年収は1580.0万円だった。単体従業員数は48人だが、連結従業員数は6327人に上る。グループ傘下にはテレビ局のフジテレビジョンや、ラジオ局のニッポン放送がある。

 4位は、スパークス・グループで、平均年収は1356.0万円。投資顧問・資産運用を主業務として1989年に設立された会社だ。単体従業員数は31人で、連結従業員数は173人。

 5位は、医薬品のネクセラファーマ(旧そーせいグループ)で、平均年収は1344.8万円だった。同社は2024年4月1日に現在の社名に変更している。単体従業員数は32人で、連結従業員数は202人。前身会社は1990年にバイオ医薬品の研究開発と技術移転事業を目的に設立された。なお、前の社名は長州藩主、毛利敬親が家臣からの進言に常に「そうせい」と返答していたことにちなんで命名したものだったそうだ。

 ランキング完全版では、6位~300位の企業を一挙に公開する。朝日放送グループHDやスクウェア・エニックス・HD、東急不動産HDといった有名企業が多数ランクインしているので、チェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)

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