4つ目は「顔のゆがみ」です。

 特に「あご」にゆがみが生じると、顔の大きさに影響します。

 たとえば、「下あご」がねじれたとします。そうすると、まっすぐのときより骨がぽこっと出っ張って見えてしまいます。これが正しい位置に戻ることで、フェイスラインがシュッと見えてきます。

 拙著『顔のゆがみがととのうと驚くほどきれいな私が現れる』(ダイヤモンド社)でも詳しく書いていますが、「顔のゆがみ」をととのえることは、左右対称なきれいな顔になるだけでなく、小顔になる効果もあるのです。

 小顔になるための要素は、この4つです。

頭蓋骨を押さえるのは効果的?

 小顔矯正について調べている方の中には、あとひとつあるのでは? と思われる方もいらっしゃると思います。それは、「頭蓋骨を押さえつける」方法です。

頭蓋骨を力強く押さえつけて、骨をへこまします」「隙間を埋めていきます」などのキャッチフレーズを使っているお店もあると思いますが、はっきり言います。これは間違いです。

 頭蓋骨は、ほとんど動きません。動くとしても、ミリ以下で動くとされてます。

 その頭蓋骨を思いっきり押さえて、1センチ、2センチも動かすことはできませんよね。そんなにへこんでしまったら、トラックで衝突されたくらいの陥没です。

 つまり、「頭蓋骨を押さえて骨をへこまします」と言っても、小顔にはほとんど影響しません。

 ただ、力任せに押さえたあとというのは、スッキリしてしまいます。なので、骨が動いたと思ってしまいがちですが、それは骨ではなく、表面の水分などが移動したぶん、スッキリして見えるのです。または、押さえつけて筋肉がほぐれたせいでスッキリしたように見えていることもあります。

本来の「小顔」とは

 本来の「小顔」とは、筋肉が緩んでむくみが取れて脂肪が最大限に少なくなり顔のゆがみがない状態です。それが、その方にとっていちばん顔が小さいということなのです。 

 情報に踊らされないように、できるだけ正しい知識を理解しておくことは、これからの時代、すごく重要です。ぜひ、こうしたことを踏まえ、あなたに合うお店選びやケアを行いましょう。

高野直樹(たかの・なおき)
BIKOTSU ZERO院長・ゆがみ整体師
整骨院・リラクゼーションサロンを経て、整形外科リハビリ室での勤務も経験し、体の悩みと向き合いながらクライアントを改善へと導いてきた。さまざまな技術を習得し18年間に延べ6万人以上を施術。柔道整復師や鍼灸師などの国家資格者・整体師・エステティシャンなどが技術を学ぶ学校の教科書も作成し、これまで数々の革新的な無痛小顔矯正・バキバキしない骨格矯正技術を世に送り出してきたゆがみを整える職人。