ドル200円の声も
強気見通し5つの根拠
日本銀行による追加利上げ期待や国債買い入れの「相応の規模」の減額見通しにもかかわらず、ドル円は一時159円台に乗せ、じり高の動きとなっている。こうした動きを見てか、ドル円は今後さらに上昇し、いずれ1ドル200円に達するといった見方もある。
そこで以下では、こうした見方の前提となっている諸要因について検証してみよう。具体的には、(1)日米短期金利差が高水準のため円キャリー取引が活発化する、(2)貿易赤字・デジタル赤字で円安化が続く、(3)日本からの資本逃避が拡大している、(4)日本の実質金利が低いため円安が続く、(5)円を巡る為替需給構造が円売り方向に傾いた、などの主張だ。