ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の読者の皆さまロシア当局は先日、1年3カ月にわたりモスクワで公判前勾留していたわれわれの同僚エバン・ゲルシコビッチ記者について、エカテリンブルクの法廷で裁判を受けると明らかにした。だが、これを裁判と呼ぶことさえエバンにとっては不当であり、すでにあまりにも長く続いているこの司法の茶番の延長だ。改めてはっきりさせておこう。エバンはWSJの社員である記者だ。取材のためロシアを訪れ、同国から取材許可を得ていた。だが、独立した報道をロシア政府は厳しく締め付け、ジャーナリズムは事実上、犯罪になった。エバンはロシアの治安当局に拘束され、米国のスパイだという無実の罪をきせられ、勾留された。