米大統領選に関する世論調査は、ニューヨーク州でのドナルド・トランプ氏に対する有罪評決以来、拮抗(きっこう)しており、27日の討論会と副大統領候補選びの重要度が高まっている。いずれも、ジョー・バイデン大統領に戻りつつある無党派の有権者に受けなくてはならない。トランプ氏の集会は、自身のスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」を支持する「岩盤支持層」に向けたものだが、これらの有権者は容易に奪われることはない。彼らはハリケーンの中でもトランプ氏に投票するだろう。同氏が2020年の大統領選で敗北し、今回の選挙戦でのリードが現状以上に拡大しないのは、さらに4年間にわたってトランプ劇場や政治的分断が絶えず続くのを、多くの無党派や郊外に住む共和党員が望んでいないことが理由だ。