偽りのスパイ罪で起訴され、ロシアに1年余り拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)が26日、ロシアの裁判所に出廷した。審理は非公開で行われ、米国や他の西側諸国で受けられるような法的保護はほとんど与えられていない。ゲルシコビッチ記者は昨年3月、モスクワの東約1400キロに位置するエカテリンブルクで取材中に、ロシア連邦保安局(FSB)によって拘束され、それ以来ずっと勾留されている。ゲルシコビッチ記者、WSJ、そして米国政府は、容疑を断固として否定している。米国はゲルシコビッチ氏を「不当に拘束された」とし、即時釈放を求めている。ロシアでスパイ容疑で起訴された裁判は不透明だ。弁護士は部外者に訴訟に関する情報を開示することを禁じられている。