米イスラエル両政府が、地対空ミサイルシステム「パトリオット」をウクライナに最大8基供与することに向け、協議を続けている。事情に詳しい関係者らが27日明らかにした。決定すればウクライナの防空能力は大幅に高まることになる。当該のパトリオットは、米国がイスラエルに数年前に供与していたが、同国は最近になり新たなシステムと入れ替えると発表していた。事情に詳しい関係者の1人は、「米イスラエル両政府間で話し合われているものの、決定した事実はない」と述べている。ウクライナは防空システムの強化を切望しており、米政府は自国以外からもパトリオットを供与する方法を模索している。イスラエルからウクライナへ8基のパトリオットが供与されれば、ウクライナの防空体制は3倍に強化されることになる。同国は現在、欧州から供与された2基を含む4基のパトリオットを保有しているとみられている。