コンサルファームの中途採用を受けるに当たって、出身校の偏差値が高いに越したことはない。だが、「難関校以外」の出身者にもチャンスはある。面接で採用担当者が見ているポイントと、「この人は仕事ができる!」と思わせる方法とは?独立系コンサルの現役社長が徹底解説する。(森経営コンサルティング代表取締役 森 泰一郎)
「コンサル業界=学歴主義」って本当?
独立系コンサル社長の答えとは
本連載ではこれまで、コンサルティング業界の内情や「活躍できる人・できない人」の差について論じてきた。すると他業界の読者から、次のような質問をいただく機会が増えた。
「コンサルファームに転職したいのですが、この業界は本当に学歴主義なんですか?」
「コンサルファームでは、どんな人が選考に受かりやすいんですか?」
もしかすると、他業界では「コンサルの中途採用は狭き門」といった漠然としたイメージが一人歩きしており、選考を突破できる人材の特徴は知られていないのかもしれない。
そこで今回は、コンサルファームの中途選考で重視される要素を3つにまとめ、皆さんにご紹介する。コンサル未経験者の参考になれば幸いだ。
早速だが、その「3つのポイント」は以下の通りである。
(1)過去に受けてきた教育/取り組んできた学習
(2)数字を扱うセンス
(3)タフさ
それでは、順番に掘り下げていこう。まずは1つ目。筆者がこの項目を「学歴」と書かなかったことには理由がある。確かにコンサルの中途採用を受けるに当たって、出身校(高校・大学・大学院)の偏差値が高いに越したことはない。だが、難関校「以外」の出身者でもコンサルファームに入社できる可能性はある。
学歴の差をものともせず、コンサルの選考を勝ち抜けるのはどんな人なのか――。