「指をペロッとなめてから」雑誌を立ち読み…老人客の迷惑行為は犯罪になる?【弁護士が解説】Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)
*本記事は弁護士ドットコムニュースからの転載です。

 サンダル履きの高齢男性は、コンビニの雑誌・書籍コーナーから漫画誌を手にすると、指を舌で「ペロ」っとなめてから読み始めた――。

 会社員のK太郎さんは、早朝のコンビニでこのような光景を目にして、「気持ち悪い」と鳥肌を立てました。

 このように雑誌のページをめくるだけでなく、指をなめてお札を数えたり、書類を仕分けたりするような行為や人は、「ペロリスト」や「指ペロ」などと呼ばれています。

 高齢になって指の水分が失われたり、乾燥する季節になると、ページがめくりにくくなるため、手近な「水分」を付加するため指をなめるようです。

 ただ、他の人に不快感を与えますし、衛生面でも問題があると言えるでしょう。

 特に新型コロナの流行時期には、お札をなめて支払いをする人に注意するため、小売店などで「指ペロ禁止」を掲げる店もありました。雑誌の「指ペロ」には法的な問題はないのでしょうか。寺林智栄弁護士に聞きました。