ジョー・バイデン米大統領は3日、民主党内の亀裂が深まる中で自身が大統領選候補にとどまるため奔走を続けた。党内では現状のまま大統領選を迎えれば敗北が相次ぎ、ドナルド・トランプ前大統領の勝利が確実になるとの懸念も浮上している。事情に詳しい関係者らによれば、バイデン氏は選挙陣営のスタッフに対し、「できるだけはっきりと、そして単純明確に言わせてほしい」述べたうえで、「私は出馬する。私が民主党の候補者だ。誰も私を追い出すことはできない。撤退しない」と伝えた。バイデン氏や同氏のアドバイザーらは議員らを安心させ、党内の士気を高めようと総力を挙げている。また懐疑的な意見を持つ人に対しても、4年間の任期を再び務めることは可能だと示そうとする中で、今回のスタッフへの発言は行われた。だが、こうした努力は今のところ成果を上げていない。