議事録ではなく「メモ」と呼び
精度は粗くてもすぐに送る

 会議の後に議事録を送付することはよくあります。議事録と言うと、きちんと内容を整理して言葉遣いなども正しいものにしておかなければと急き立てられる部分があるかもしれません。よほど公的な意味合いがあるなら必要かもしれませんが、そうでないなら、完成度を上げることが仕事の生産性を下げることに繋がりかねません。

 目的はあくまでも内容の把握であり、「言った・言わない」の回避なので、多少粗くてもなるべく早めに相手に送ることをおすすめしています。

 あえて議事録と呼ばず、「先程のメモ」とし、「会議中に書いたメモをすぐ送りますね」と言って、その場ですぐに送ってしまうのがベター。ちなみに会議の最後に、メモを送るのは非常に評価が高いアクションになります。

 その場で「もうみなさんにメッセージを送りました!」と伝えると仕事が速い、できる人だという評価を得やすい。スピードは品質に直結します。スピードが速いと量を生むことができ、試行回数が増え、経験値が飛躍的に上がり、品質向上を実現するからです。メモをすぐ送る・共有する習慣を持ちましょう!

 議事録ならぬメモは取引先との関係を築く有効な手段=付加価値を生む手段と言えます。下記にメリットを列挙します。

・喜んでもらえる=「相違が無いようメモを共有しますね!」とこちらが伝えると、相手は「仕事の仕方がしっかりしている企業・人だな」と受け取ることでしょう。

・内容の擦り合せができる=こちら側の解釈を相手に伝えることができ、相違があった際も早い段階で解消でき、内容がずれたまま話が進むことを回避できます。

・「同じ過去」を振り返ることができる=それぞれが違った時間を振り返るのではなく、同じ目線で共通の時系列を振り返ることができます。

・結果的に大きな信頼を得られる=「言った・言わない」の諍いから解放されて、信頼をガッチリ勝ち取ることができます。

 眼前可視化で作ったメモが営業の武器になる。騙されたと思ってやってみてください。これを実際にやった多くの営業さんが効果を実感しています。

眼前可視化の目的は
共通認識を得ること

 顧客からはこんな感想をしばしば頂戴します。