「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』が6刷を迎えた(2024年7月23日時点)。今回は、著者の船津徹さんが子育てにまつわる「あるある」な悩みごとにズバッと回答する、特別企画をお届けする。
子育てQ&A
アンサーは?
A:片づけが苦手な子=「やり方がわからない」だけ。
まず親が一緒に片付けをして部屋や机がきれいになった時の「成功体験」を積ませてあげましょう。その上で「きれいなのと、きたないの、どちらが気持ち良く勉強できる?」と子どもに聞いてみましょう。
たいていの子どもは「きれいな方が勉強できる」と言います。ポイントは子どもに「掃除しなさい!」と命令するのではなく、親が一緒に片付けてあげることです。
整理整頓が苦手な子は「整理整頓のやり方がわからない」ことが多いのです。これは非常にもったいないです。やり方さえわかれば、少しずつ、その子のペースで上達します。
モノがひと昔前に比べて飛躍的に増えた今は、子どもだけでなく、大人でも整理整頓できない人がたくさんいます。「整理収納アドバイザー」が職業として成立している現代社会です。
ですから親も少し整理収納を勉強して、子どもと一緒に効率的な片付けを実践していきましょう。
子どもの片付けは
「仲間集め」「優先順位」「シール」が早い!
整理整頓は【1】モノをグループ(仲間)ごとに分類する、【2】優先順位をつけるの2点を教えることから始めます。
子どもの思考を整理するための基本も「仲間集め」です。同様に子どもの身の回りのモノを仲間ごとに分類することを教えてあげましょう。
洋服(下着、寝巻き、靴下、普段着など)、おもちゃ(人形、ミニカー、ブロック、カード、ボードゲーム、ビデオゲームなど)、文房具、教科書、ノート、本・雑誌など、仲間ごとに分類します。
さらにそれらに「優先順位」をつけていきます。「いつも使う」教科書、ノート、文房具などはすぐに取り出せる場所に保管します。めったに使わないおもちゃ、使い終わったノートや教科書などはクローゼットや収納ボックスなどに収納しましょう。
優先順位を決めた後に、それぞれのモノの置き場を決め、名前を書いたシールを貼っておくと一目で片付け場所がわかるようになります。このように収納の基本を子どもに教えてあげることで、子どもが自分で整理整頓ができるようになっていきます。
さらに「週に1回部屋を片付ける」など、家庭のルールを作りましょう。親が一方的にルールを決めるのではなく、子どもとの話し合いで決めてください。子どもが同意したら、紙に書き出して、子どもの目に入る場所に貼っておきます。子どもが約束を守った時には「お小遣いをあげる」などごほうびを与えるとさらに効果的です。
整理整頓で身につけられる「優先順位をつける力」は学力アップや習い事の上達に欠かせません。さらには、大人になった時の仕事にも活かされる一生モノの財産です。
自分で物事を体系化できる力を育てると同時に、その子の気質に合う体験を親が用意してあげることで子どもの潜在能力が開花します。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。