英語を勉強しているが英会話上達を実感できない――そんな人に試してほしい1冊が『中学英語だけで面白いほど話せる!見たまま秒で言う英会話』だ。「イラストを見る→見たままを英語にする」を繰り返すことで、日本語を介さずに瞬時に即答する「英語の反射神経」を鍛えることができる。英語で話す力を養うための最適な英語学習書だ。本稿では、著者の森秀夫さん(麗澤大学外国語学部教授)に「英語と日本語の色に対するイメージの違い」や「色を用いた英語表現」について教えてもらった。

ネイティブの英語でよく聞く“out of the blue”どういう意味?Photo: Adobe Stock

色に対する言語のイメージの違い

 日本語では未熟な人や食べ物に対して、例えば「青臭い」や「このバナナはまだ青い」のように、「青」を用います。

 一方、英語では「未熟さ」を表現する際にはgreenを用います。

 例えばHe's still green.と言えば「彼はまだ未熟だ」という意味ですし、green bananasは「熟していないバナナ」という意味になります。

 では、「白旗をあげる」という表現はどうでしょうか。

 実は英語でもraise the white flagという表現があり、「白旗をあげる」は日本語と英語の両方で使われるフレーズです。

 このように、色に対するイメージは日本語と英語で大きく異なるものもあれば、一致するものもあります。

 色を用いた慣用表現を理解することで英語に対する考え方が深まり、英会話の表現力も大きく伸びるでしょう。

 色を用いた英語表現を試す問題を用意してみましたので、挑戦してみてください。

【問題】日本語に合うように、(  )内から適語を選びなさい。


(1)
A: What happened?
何があったの?

B: Out of the (blue/red), the meeting was canceled.
突然、会議がキャンセルされたんだ。


(2)
A: Did you see Tim during the scary movie last night?
昨夜の怖い映画の間に、ティムを見た?

B: Yeah, he was (blue/green) with fear.
彼は恐怖で青ざめていた。

(3)
A: Hey, how's your assignment going?
ねえ、課題の進み具合はどう?

B: It's difficult. The problem is not as easy as (black and white/red and blue).
難しいよ。問題は単純ではないんだ。