世界51カ国で構成する「報道の自由連合(MFC)」は8日、ロシア政府によるウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(32)の起訴を非難し、記者の釈放を要求した。MFCは発表文で、ゲルシコビッチ記者の事件はロシア政府がいかに報道の自由を組織的に攻撃しているかを浮き彫りにしていると述べた。声明には米国、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアを含む25カ国が署名した。さらに「1年余りに及ぶ恣意(しい)的な拘束に続く、スパイ容疑を巡る根拠のない裁判は、報道の自由に対する意図的な攻撃であり、彼の家族の苦痛を増すものでしかない」と指摘。「ジャーナリストがその仕事を理由に標的にされるとき、世界は最も貴重な情報源を失う」と述べた。