ドナルド・トランプ前米大統領は有権者に対し、ジョー・バイデン大統領の下で米国のインフレ率は過去40年間で最も高くなっていると繰り返し述べている。だが共和党からの指名獲得が確実視されているトランプ氏が11月の大統領選で勝利した場合、バイデン氏よりも確実に早くインフレ率を引き下げられるわけではない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が四半期ごとに実施している調査によれば、第2次トランプ政権下でのインフレ率や政府債務、また金利は、バイデン氏が続投した場合よりも高くなるとより多くのエコノミストが予想している。エコノミック・アウトルック・グループのチーフ・グローバル・エコノミスト、バーナード・ボーモール氏は、「トランプ大統領の下では、インフレが再加速する現実的なリスクがあると考えている」とした。またそのような状況になれば、連邦準備制度理事会(FRB)はインフレ率が下降線をたどる場合よりも、金利を高く設定する可能性が高いという。
米インフレ、トランプ氏当選なら悪化=WSJ調査
有料会員限定
あなたにおすすめ