米国の消費者の苦境を示す兆候が相次ぎ、投資家が注視している。直近では、米食品大手ペプシコとコナグラ・ブランズが11日発表した四半期決算が不振だったことだ。両社はいずれも、米消費者が圧力にさらされているとの見解を示した。ペプシコの第2四半期(6月15日終了)の販売数量は、菓子ブランド「フリトレー」の北米事業が前年同期比4%減、北米飲料事業が同3%減となった。値上げにより売上高は北米フリトレー事業が0.5%減にとどまり、北米飲料事業は1%増加した。ただ同社は、為替変動や買収・売却などの影響を除いた売上高について、2024年12月期の成長率見通しを従来の「少なくとも」4%から4%「程度」に修正した。同社は「数年にわたるインフレ圧力の持続と借り入れコスト上昇の影響で、家計の経済状況は厳しくなっている」と指摘。消費者がどのブランドや購入経路でも以前より価格を重視するようになったとの見方を示した。