ドナルド・トランプ氏は、自身が誰を副大統領候補に選ぶかを巡って国民が気をもんでいるのを大いに楽しんでいる。フロリダ州での集会でマルコ・ルビオ上院議員をからかい、ラジオ番組ではJ・D・バンス上院議員のあごひげについて考えを巡らせる(「彼は若いエイブラハム・リンカーンのように見える」と評した)。副大統領候補の最終選考に残っていると伝えられる3人で、政策に関して注目すべき違いは人工妊娠中絶に関する立場だ。トランプ氏は10日、ノースダコタ州のダグ・バーガム知事が、妊娠6週目までの例外付きで大半の妊娠中絶を禁じる州法に署名したことは、本人にとってマイナスかと尋ねられた。「いささか問題だ。かなり厳しい禁止措置だ」とトランプ氏は答え、「彼は非常に強い姿勢を取っており、あるいは州がそうした姿勢を取っている。ダグがそうかは分からないが、州はそうだ」と述べた。興味深いのは、中絶に関するバーガム氏の立場がトランプ氏の立場に恐らく最も近いということだ。