変化が激しく先行き不透明の時代には、私たち一人ひとりの働き方にもバージョンアップが求められる。必要なのは、答えのない時代に素早く成果を出す仕事のやり方。それがアジャイル仕事術である。『超速で成果を出す アジャイル仕事術』(ダイヤモンド社)は、経営共創基盤グループ会長 冨山和彦氏、『地頭力を鍛える』著者 細谷 功氏の2人がW推薦する注目の書。著者は、経営共創基盤(IGPI)共同経営者(パートナー)でIGPIシンガポール取締役CEOを務める坂田幸樹氏。業界という壁がこわれ、ルーチン業務が減り、プロジェクト単位の仕事が圧倒的に増えていくこれからの時代。組織に依存するのではなく、私たち一人ひとりが自立(自律)した真のプロフェッショナルになることが求められる。本連載の特別編として書下ろしの記事をお届けする。

若くして老け込む人に共通する1つの習慣とはPhoto: Adobe Stock

自分と同質の人としか付き合わない

 あなたの周りには、若くして老け込んでいる人はいないでしょうか。一方で、何歳になっても活力にあふれ、若々しさを保っている人もいることでしょう。この違いは一体どこからくるのでしょうか。

 若くして老け込む人に共通するのは、自分と同質の人としか付き合っていないことです。同じ会社の人、同じ職種の人、同じ年代の人、同じ趣味の人など、共通した何かを持っている相手とのコミュニケーションには安心感があります。

 しかし、似たような背景や考えを持つ人たちとばかり交流していると、新たな情報や刺激を得る機会が減少します。その結果、視野が狭まり、新しいアイデアや考え方に対して柔軟に対応できなくなります。

異なるバックグラウンドの人との交流

 新しい情報や視点を取り入れないと、ビジネスの現場でもプライベートでも、成長や進化が止まってしまいます。特に変化が激しく、情報の非対称性が解消されつつあるデジタル革命後の現代では、異なる視点や新しい情報を取り入れることがますます重要になっています。

 時代に取り残されないためには、自分とは異なるバックグラウンドを持つ人々との交流が欠かせません。これは、職場だけでなく、プライベートでも同様です。異なる年代、異なる職種、異なる文化背景を持つ人々と交流することで、新しい視点や考え方に触れることができ、自分自身の視野を広げることができます。たとえば、異業種交流会や趣味のサークル、ボランティア活動など、異なるコミュニティに積極的に参加することが有効です。

 また、オンラインでの交流も一つの手段です。最近では、SNSやオンラインコミュニティを通じて、簡単に異なるバックグラウンドを持つ人々と繋がることができます。こうしたプラットフォームを活用して、新しい情報を積極的に取り入れることが、自身の活力を保つ秘訣です。自分とは異なる考え方や価値観を持つ人々と接することで、自分自身も柔軟な思考を持ち続けることができます。

異種交流が生むイノベーション

 現代のビジネス環境で成功し続けるためには、変化に迅速に対応し、柔軟に業務を進めることが重要です。新しい情報や技術を効果的に取り入れ、組織全体の競争力を高め続けるためには、定期的なチームミーティングやフィードバックセッションを通じて、新しいアイデアや改善点を共有し、実践していくことが推奨されます。

 その際に、異なる視点を持つ人との交流を促進するための施策を講じましょう。たとえば、クロスファンクショナルなプロジェクトチームを編成し、異なる部門や職種のメンバーが協力して課題を解決することが有効です。これにより、異なる視点やスキルを活用し、より創造的で効果的な解決策を見つけることができ、イノベーションを促進します。

『アジャイル仕事術』では、常に新しい情報や視点を取り入れ、柔軟に対応できる組織を作り上げるための方法を紹介しています。

坂田幸樹(さかた・こうき)
株式会社経営共創基盤(IGPI)共同経営者(パートナー)、IGPIシンガポール取締役CEO
早稲田大学政治経済学部卒、IEビジネススクール経営学修士(MBA)
大学卒業後、キャップジェミニ・アーンスト&ヤングに入社。その後、日本コカ・コーラ、リヴァンプなどを経て、経営共創基盤(IGPI)に入社。現在はシンガポールを拠点として日本企業や現地企業、政府機関向けのプロジェクトに従事。細谷功氏との共著書に『構想力が劇的に高まる アーキテクト思考』(ダイヤモンド社)がある。『超速で成果を出す アジャイル仕事術』(ダイヤモンド社)が初の単著。