13日、米ペンシルベニア州西部の集会でドナルド・トランプ氏をかすめ、観客1人を死亡させた銃弾は、既に混乱の様相を呈していた大統領選の選挙活動を一変させた。トランプ氏の2020年大統領選での敗北と、その数カ月後の連邦議会議事堂での暴動、そして民主党員の検察官が同氏に対して提起した果てしなく続く一連の訴訟を受けて、今年の共和党予備選でトランプ氏が再び勝利することを予想した人は、ほとんどいなかった。6月27日の大統領候補者討論会でジョー・バイデン大統領がぎこちない発言や言い間違いをし、選挙戦からの撤退を求める声が自身の党の一部メンバーから出る事態を招くことを予想した人もほとんどいなかった。13日の出来事を受けて、選挙活動は再び凍結状態となり、新たな方向に向かおうとしている。
【寄稿】トランプ氏銃撃、選挙戦を一変
悲劇を辛うじて回避した米国、この事件で政治の二極化は緩和する
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