サンフランシスコにあるオープンAIのオフィス。同社は最近、旗艦モデル「GPT-4」をアップデートし、運用コストを抑えた「GPT-4o」を発表したサンフランシスコにあるオープンAIのオフィス。同社は最近、旗艦モデル「GPT-4」をアップデートし、運用コストを抑えた「GPT-4o」を発表した Photo:Clara Mokri for The Wall Street Journal

 AI(人工知能)の開発競争が始まった当初は「大型化」が全てだった。山のようなデータで訓練された巨大モデルが、人間レベルの知能を模倣しようとした。

 今、ハイテク大手や新興企業が検討しているのは「小型化」である。AIソフトウエアをスリム化し、価格の抑制・高速化・専門領域への特化を実現するというものだ。

 このカテゴリーのAIソフトウエアは小規模言語モデル(SLM)あるいは中規模言語モデル(MLM)と呼ばれ、訓練に使用されるデータ量が相対的に少なく、特定のタスク向けに設計されていることが多い。