米ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁は、足元のインフレ鈍化が続けば数カ月以内に利下げを実施することが妥当になる可能性が高いとの認識を示した。ただ、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決めることはないとの見通しも示唆した。ウィリアムズ氏は16日のインタビューで、米労働市場が徐々に減速している兆候に加え、過去3カ月のインフレ統計は「われわれが求めているディスインフレ傾向に近づいている」ことを示していると語った。その上で「これらは前向きな兆候だ。インフレ率が2%の目標に持続的に向かっているとの確信を強めるために、さらに多くのデータを目にすることを期待する」と述べた。同氏の発言は、30~31日の次回FOMC会合では、たとえ1人か2人の参加者が利下げを支持したとしても利下げを決める可能性は低いことを示唆している。一方で、経済面の大きなサプライズがなければ、9月中旬に開催する次々回の会合で利下げを検討する可能性があることを示した。