パソコンが大きく値下がりしている。3~4年ぶりに買い換えようと思った方は、パソコンショップに出かけて驚くだろう。完成度の高いノートパソコンが、11~13万円という格安価格で手に入るのだ。いわゆる直販モデルのデスクトップも、今や10万円以下が主流になっている。

 もちろん、安価なパソコンを買うことは以前からできた。だが、最近目立つのは、以前は考えられなかった高性能モデルが値下がりしてることだ。例えば、最高性能のCPU「Core 2 Quad」を搭載し、メモリーやHDDも文句なしのデスクトップが10万円以下で買えるのだ。

 ちなみに、これまで唯一気を吐いていたのが、モバイルノートだ。持ち歩くことが目的のモデルだけに、軽量化と長時間駆動、堅牢性などにコストがかかり、他のパソコンが値下がりしている昨今でも、20万円以上の価格帯を維持してきた。

 ところが、この度HP(ヒューレッド・パッカード)から、驚異的な価格の携帯ノートが登場した。業界関係者は、衝撃を受けていることだろう。

 Eee PCなどの、いわゆる「5万円パソコン」は、性能を絞り込んだ「別物」だった。安いが安いなりの部分が多く、既存のパソコンの代用にはしづらい。ところが、HPの新モデルは驚くほどの性能とプライスを両立している。

デキのよいモバイルパソコンが格安で!

HPから発売の携帯ノートパソコン「HP2133 Mini-Note PC」
HPから発売の携帯ノートパソコン「HP2133 Mini-Note PC」。6~8万円と低価格にもかかわらず機能は超充実。

 話題の「HP2133 Mini-Note PC」のラインナップは2モデル。その詳しいスペックは以下の通りである。

 上位モデル:7万9800円(税抜き7万6000円)/CPU:VIA 1.6GHz、メモリ:2GB、HDD:160GB、無線LAN:802.11a/b/g、Bluetooth:あり、3セル+6セルバッテリ(2本セット)、内蔵カメラ:あり、OS:Windows Vista Business

 下位モデル:5万9850円(税抜き5万7000円)/CPU:VIA 1.2GHz、メモリ:1GB、HDD:120GB、無線LAN:802.11b/g、Bluetooth:なし、
3セルバッテリ、内蔵カメラ:なし、Windows Vista Home Basic

 いかがだろうか。確かに高性能とは言えないが、普通に使うには十分なパフォーマンスと言える。実際に上位モデルを操作してみたが、レスポンスはまあまあで、Windows Vistaもさほど重いとは感じなかった。