中国経済は一段と低迷しつつあるが、今週開かれた中国共産党の重要会議である第20期中央委員会第3回総会(3中総会)からのメッセージは、「それに慣れろ」だ。実体のある改革案の代わりに出てきた内容の乏しいスローガンは、習近平総書記(国家主席)が、中国の運気を回復させるために取る用意がある措置を全て実行済みだというサインと解釈できる。景気回復が中国に必要なものであることは確かだ。15日に発表された統計によれば、今年第2四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比4.7%と、第1四半期の5.3%を下回った。前期比では0.7%で、第1四半期の1.5%から低下した。小売売上高が(再び)鈍化していることが主な原因だが、不動産投資は断崖から落ちるような急減が続いている。
【社説】中国「3中総会」と不運な経済
景気浮揚策の手詰まりを示した共産党の重要会議
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