カフェインを取ると
なぜ眠気が覚めるのか
カフェインにはどんな働きがあるのだろうか。
一つ目の働きは、「眠気覚まし」だ。疲れたときに分泌される、脳内の睡眠を誘う作用がある「アデノシン」という物質の作用をカフェインがブロックすることで、覚醒作用を示して眠気が覚める。
他に、カフェインには「自律神経の働きを高める、集中力を高める、運動能力を向上させる」といった働きがあることがわかっている。
また、新潟大学大学院の中村和利教授らの研究によると、1日に3杯コーヒーを飲む人の認知症発症リスクは、飲まない人の約半分(0.53倍)だったとの報告もある。
「この結果に関係しているのはコーヒーに含まれているほかの成分である可能性もありますが、カフェインが認知症予防に寄与する可能性は示されています。しかし、認知症予防のためにカフェインを摂取しようと考えるのは早計です。今後の研究の進展に期待しています」