頭痛、吐き気、不眠…
摂取しすぎると出る症状

 カフェインには集中力を高める、眠気を覚ますなどの効果があるが、依存してしまうと、定期的にカフェインを取らないとさまざまな症状が出るようになる。例えば、頭痛や著しい疲労感、眠気などだ。不快な気分になったり、落ち着きがなくなったり、神経が過敏になって怒りやすくなったりする人もいる。

 また、カフェインは摂取しすぎると、私たちの体にさまざまな悪影響を及ぼすことがある。身体的な症状としては「頭痛」「胸の痛み」「吐き気」「手足の震え」など、精神的な症状としては「イライラ」「緊張」「焦り」「不眠」など。これらは、脳が興奮状態になることによって引き起こされる症状だ。

「さらに、カフェインを含む食品や飲料を一度に大量に摂取すると、急性カフェイン中毒になるリスクがあります。急性中毒になると嘔吐や動悸、震えなどの症状が起こり、さらにひどくなると不整脈や痙攣によって窒息し、命に危険が及ぶこともあります」

 大人なら1000mg(コーヒーマグカップ7杯ほど、エナジードリンク4本ほど)で、急性中毒の症状が出る可能性がある。ただし、これはあくまでも目安であり、より少ない量でも急性中毒になる人もいて、個人差がある。

「カフェインは風邪薬、鼻炎薬、咳止め薬などの市販薬に配合されている場合があります。これらの薬は用量を守って服用すれば、問題はありません。しかし、眠気覚ましやだるさの解消用のカフェインを高用量含む錠剤もあります。これらの市販薬やカフェイン含有製品を服用中にコーヒーやエナジードリンクなどを摂取すると、カフェインのオーバードーズ(過量服薬)状態に陥り、体調不良に陥る危険性があります」

 錠剤を眠気防止に使用している場合などでは、無意識に複数のカフェイン飲料を摂取することがないように注意する必要がある。