私は、大学時代に構造工学を学び、ベイン・アンド・カンパニーでも業務プロセス最適化のプロジェクトをいくつも担当してきたこともあって、日本企業の優れたオペレーションにはとても興味を持っています。

 チームメンバーの一人ひとりが効率的に自分の役割を果たし、相互に補完しあいながら、最高のアウトプットを生み出す――それを私はとても「美しい」と感じるのです。この2つの事例からは、その美しいプロセスが日本社会のいたるところに浸透していることを実感しました。

 卒業後は、グローバルビジネスに携わる機会があると思いますが、そのときには、ジャパン・トレックでの異文化体験や、授業で日本企業の事例から学んだこと、特にオペレーションや業務プロセスの知識を生かしていきたいと思います。

 次に日本に来るときは、北海道でスキーやスノーボードを楽しみたいですね。寒い中、スキーをしたあとに、温かいうどんと山盛りのししとうを食べる。最高の体験になるのは間違いありません!

*本記事に登場する学生のインタビューは、個人の意見を反映したものであり、ハーバード大学およびハーバード大学経営大学院の見解を示すものではありません。

佐藤智恵(さとう・ちえ)
1970年兵庫県生まれ。1992年東京大学教養学部卒業後、NHK入局。ディレクターとして報道番組、音楽番組を制作。 2001年米コロンビア大学経営大学院修了(MBA)。ボストンコンサルティンググループ、外資系テレビ局などを経て、2012年、作家/コンサルタントとして独立。主な著書に『ハーバードでいちばん人気の国・日本』(PHP新書)、『スタンフォードでいちばん人気の授業』(幻冬舎)、『ハーバード日本史教室』(中公新書ラクレ)、『ハーバードはなぜ日本の「基本」を大事にするのか』(日経プレミアシリーズ)、最新刊は『コロナ後―ハーバード知日派10人が語る未来―』(新潮新書)。講演依頼等お問い合わせはhttps://www.satochie.com/