戦争状態にある同盟国の指導者は、少なくとも見解を聞いてもらう機会が与えられて当然だ。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が24日に米議会で演説したが、これをボイコットした議員たちは、同氏に対する考えよりも、自らの資質について多くのことをさらけ出してしまった。演説に耳を傾けていれば、これらの議員はイスラエルがなぜ戦うのかが分かったかもしれない。また、ネタニヤフ氏が「イスラエルは援助物資を運ぶ4万台以上のトラックがパレスチナ自治区ガザに入ることを認めた」と話すのを聞いただろう。同氏は、運ばれたのは「50万トンの食料であり、ガザにいる全ての男性、女性、子どもはそれぞれ(1日当たり)3000カロリー以上を得るはずだった」と述べた。それはイスラム組織ハマスが食料を盗まなかった場合の計算だ。欠席した議員は、国際機関がイスラエルに対して課そうとする制約によって「全ての民主主義体制がテロと戦う能力がいかに危険にさらされるか」について考えることができたかもしれない。
【社説】ネタニヤフ首相、米議会でイスラエルの主張を展開
残念なハリス氏とバンス氏の欠席
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