「自炊より牛丼チェーン」こそ持続可能
自分を嫌いにならないダイエットを

 ところで、片倉岳人さんというYouTuberをご存じだろうか。主にダイエット情報をYouTubeやTickTockで配信しているのだが、彼の定番ネタが「問題ないです」である。

 例えば視聴者から「牛丼はダイエットに不向きですか?」というような質問が来ると、彼はこれに対して「牛丼はさすがに……」とためた後に「問題ないです!」と笑顔で答えるのである。

【参考】さすがに大盛り牛丼は太りますよね?
https://www.tiktok.com/@gakutoktkr/video/7320021061960060162

 どんな高カロリー食が来ても「問題ないです!」とポジティブに言い切ってくれる姿を見ることで、癒されているダイエッターは多いはずである。

 彼の発信から感じるのは、苦しいだけのダイエットよりも前向きなダイエットの方が自分にも人にも優しくなれるということである。そしておそらく、持続可能なダイエットもこちらである。

 ダイエットを始めるにあたり、牛丼屋もラーメン屋も飲み会も行かないし、ジャンクフードなんてもってのほかという姿勢はまったくもって正しいが、自分で決めたそのルールを破ってしまった際の挫折感はハンパない。だらしない自分を嫌悪することにもつながってしまう。

 そうであるならば、「牛丼屋に行ってもいい。ただしメニューは検討の余地あり」ぐらいのゆるいハードルを設け、それをクリアし続けてから少しずつハードルを上げていく……といったやり方の方が、自分を好きでいられるのではないか。これは自分に甘いわけではなく、一つの戦略である。

 ともあれ紹介したように、実際にコスパの良いヘルシーメニューが牛丼屋にはあるので、それを利用しない手はない。牛丼から始めるダイエットに、今日から挑戦してみてはどうだろうか。