SNS、チャット、メール……現代は、史上だれも経験したことのない「言葉の洪水」に襲われている。あなたも毎日、ペーパーワークに何時間奪われているだろうか? そこで、ビジネスパーソンに「簡潔化」の作法を指南する本が誕生、世界でベストセラーとなっている。全米25万部を超えた他、世界16か国以上で刊行の話題作『Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である』より、内容の一部を特別公開します。

「仕事ができない人」がしている無意味な習慣・ワースト1Photo: Adobe Stock

無意味な悪習:「形式的な挨拶文」はいらない

フロリダ州フォートローダーデールの不動産業者、ミーガン・グリーンはこう述べる。

「売り手と買い手はかなり感情的になることがありますが、スマート・シンプル(※著者が説く、シンプルでいて浅くならないコミュニケーション法)の導入によって、いざこざや不信感、ごまかしなどを減らすことができます」

 販売活動の成功の鍵は「伝える力」だ。ミーガンはこう語る。

事実だけを伝える明確に伝える。一連のプロセスは誰にとっても複雑なものです。そこで私はすべてをメールかショートメッセージで文字にするようにしています」

「私は『こんにちは、お元気にお過ごしのことと思います』なんてことは書きません。箇条書きにします。『公共料金の支払い手続きは以下のとおりです』というように。無駄なことはいっさいなしです」

「重要事項は黄色のマーカーで強調。質問を受けたときは、相手の質問をペーストし、濃い紫か太字で回答します」

結論

 無駄な言葉は互いの時間を無駄にする。

(本原稿は、『Simple 「簡潔さ」は最強の戦略である』からの抜粋です)