米連邦準備制度理事会(FRB)が31日まで2日間の日程で開く連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きが予想されているが、それでもここ最近では特に重要な会合になりそうだ。
FRBは今年開催した4回の会合で利下げに関する判断を先送りしてきた。しかし今回は、インフレと労働市場の動向を踏まえ、次回9月のFOMCで利下げする可能性が非常に高いと示唆できるはずだ。
結果として、今回の会合では早期利下げを支持することで、ジェローム・パウエル議長が比較検討しているトレードオフ(二律背反)、すなわち利下げが早過ぎるリスクと遅過ぎるリスクとのトレードオフが解消される可能性がある。