座席に座っていなければいけない時間の長さを苦痛に感じる人、飛行機を存分に使うために空港の近くに住んでいる人、マイル修行をしている人や、空を飛ぶことにこの上ない幸せを感じる人であれば、飛行機を選ぶ方が良いだろう。

 だが、どちらでもいいと思っているビジネスパーソンがいるのであれば、筆者はここであえて新幹線推しをしたい。

 その理由は「S Work車両」と「EX予約」が快適だからである。

選ぶべきは新幹線
なぜ?ノイズを感じない「S Work車両」

 ご存じの方も多いだろうが、改めて説明したい。「S Work車両」は2021年10月からビジネスパーソン向けに開始されたサービスで、東海道・山陽新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」の7号車指定席がこれに当たる。

 この車両では「ビジネスパーソン向け」に特化されているため、パソコンでの作業やオンラインミーティングを気兼ねなく行うことができる。JRの公式ページを見ると、「Webミーティングや携帯電話の通話は、まわりのお客様へご配慮のうえ、座席でもご利用いただけます」「最低限の作業音は“お互い様”として許容いただきご利用ください」と書かれている。

 このように書かれると、「周囲の作業音が気になるのではないか」とか「隣の人がオンラインミーティングを始めたら嫌だなあ」と感じる人もいるだろう。筆者も利用する前はそのように感じていた。

 しかしこれは杞憂だった。「S Work車両」は他の車両に比べて、圧倒的に静かなのである(※ただし感覚には個人差があるので、以下は月に6〜8回新幹線を利用する筆者の個人的感想として読んでいただきたい)。