数々のベストセラーを手掛けてきた
作家の曽野綾子

作家の曽野綾子作家の曽野綾子(2012年12月7日撮影) Photo:SANKEI

 東京都港区で、女子だけの12年間の一貫教育を続けている聖心女子学院。文化人、学者・研究者、スポーツ選手などとして活躍しているOGに焦点を絞ってみよう。

 小説家で、2003年に文化功労者に選定されている曽野綾子の知名度が高い。幼稚園から大学(文学部英文科)まで聖心女子学院一筋で、クリスチャンだ。保守論客の一員であり、持論をズバリと言うため物議を醸すことがある。05年までの10年間、日本財団会長を務めた。

 代表作は芥川賞候補作にもなった『遠来の客たち』や『虚構の家』『天井の青』など。多数のベストセラーを著しており、12年には菊池寛賞を受賞している。

 夫は、小説家で文化庁長官などを務めた三浦朱門(旧制東京府立第二中・現都立立川高校卒)だ。妻より4年前の1999年に文化功労者に選ばれている。